「八十年わが人生 木屋芳友園の歩み」

 著者  木屋 宏

 

 

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 県道52号線を上陽町から星野村へ東上、清流星野川、蛇渕橋のたもとにひときわ目をひく瀟洒な建物がこの本の筆者 木屋宏さんの木屋芳友園である。
 後継者の問題も、売り家と唐様で書く三代目の心配も木屋さんには無縁のようである。
 筆者は戦争の時代に幼年期を過ごし、敗戦の混乱からやがて復興そして高度成長期をひと知れぬ苦労と努力を重ね、逞しく生き抜いた男の人生ドラマである。
 父親を商売の師と仰ぎ両親への孝養を欠かさず、80年の間にご縁を頂いた全ての人に対する感謝の気持ちが頁の端々に感じられる 艱難辛苦を乗り越えた人のみが書ける八十年男の人生史である。

 

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