暮らしと方言の色揚げ

内山一兄・郷田敏男

 
 
 
 

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1月 正月どんやんぼっさん
ほっけんぎょ春の七草
2月

もうぐら打ち
二十日正月などかび餅
三夜さん二月灸
節分立春針供養さん

3月 初丑・初午香ばし権現さん
小祭り(願立て)
社日つあん・
庭祭り
4月 弘法さん参り彼岸雛祭り水天宮さん水天宮さん2
5月 お釈迦さん川祭り
端午の節句お茶摘み
麦秋のころ(1)
麦秋のころ(2)
6月 梅雨のころ苗代・誘蛾
田植え点描
さなぼり1
さなぼり2
7月 兵児・湯文字祝い
長寿の祝い

朝観音・夏越しの祭

祇園さん
8月 七夕さん1七夕さん2
盂蘭盆1盂蘭盆2
八朔さん1
八朔さん2
八朔さん3
八朔さん4
9月 放生会高良さん
明月つぁんなごれ十三日
10月 こんのう1こんのう2
なば山あがり
御願成就
11月 亥の日・川渡り
麦播きのころ1
麦播きのころ2

麦播きのころ3
麦播きのころ4
村祭りとーきんだご
12月 山明け・山あがり


四季折々に繰り返されてきた郷土の年中行事も、

すでに消え去ったものが多いのです。

 

また、暮らしの言葉として温もりのある方言も、

生活の急変につれて忘れられつつあります。


謂わば、

年中行事は方言温存の母胎でもあったのです。


行事が消えれば、

方言も忘れられるのは

自然の成り行きでもありましょう。


この不離一体の暮らしと言葉を本書では、

八女方言の特色を経糸にして、

古老の初手物語を緯糸に

織りこんだ形式を採っています。


代赭色に色あせた

初手の暮らしと言葉をあぶり出して、

色揚げしておきたいと言うのが

私たち(著者)の念願なのです。


これから一年間八女の方言歳時記で

古き良き時代の暮らしを

思い起こして下さい。