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すでに消え去ったものが多いのです。
また、暮らしの言葉として温もりのある方言も、 生活の急変につれて忘れられつつあります。
謂わば、 年中行事は方言温存の母胎でもあったのです。
行事が消えれば、 方言も忘れられるのは 自然の成り行きでもありましょう。
この不離一体の暮らしと言葉を本書では、 八女方言の特色を経糸にして、 古老の初手物語を緯糸に 織りこんだ形式を採っています。
代赭色に色あせた 初手の暮らしと言葉をあぶり出して、 色揚げしておきたいと言うのが 私たち(著者)の念願なのです。
これから一年間八女の方言歳時記で 古き良き時代の暮らしを 思い起こして下さい。 |