暮らしと方言の色揚げ

内山一兄・郷田敏男

 
 
 
 
 
 
 

水天宮さん


  書きもらしている土俗・習俗は数多いのです。

あれもこれもと頭に浮かびます。

牛歩漫々、約四〇編を費して旧の四月の終わりまで辿り着きました。

これから秋へと行事が多いのです。

果たしていつ年末に辿り着きますやら・・・、先を急ぎましょう。


旧暦の四月、卯月になります。葉桜の薄緑が日増しに濃くなってきます。

出揃った麦の穂並みが揺らいでいます。

日ざしが強い日には、溝や川辺で子供たちが水遊びをはじめます。

旧四月五日には、水難除けに霊験あらたかな「水天宮さん」がやってきます。

     

   

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