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暮らしと方言の色揚げ内山一兄・郷田敏男 |
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御願成就の項で、この日に次の座元が決まることはすでに触れました。
決まってから約二か月後の十二月十三日に、
いよいよお宮の掉尾の賑わい座が繰り広げられるのです。
氏子集団の祭事の組織を座と呼び、講中(隣組)単位で輪番にこれを引き継いでいきます。
祭典での祭礼行事はもちろん、注連縄作り、
幟の立て倒し、供物の見つくろいなど仕事は多いのです。
その外、月毎の広い境内・社殿の清掃、
花しば(神仏に供えるしば花)の差し替えなど、
神社全般について意を注ぎます。
「村内ノ家数ガ 百五、六〇軒アルケン メンメンドンガ
一代ニ一遍 ウッツァン 回ッテクンナラ ヨカウッジャン」
「バッテ クジジャンケ 符ノ良カ所ハ 何遍デン 当タラスバイ。
オドンガ覚エトットニ ○○サンゲダン 二遍目タイ」
「ソーカノ」。
座元の役目が終わって、座を次に引き渡すことを「座送り」、
新しく座を引き継ぐことを「座受け」と呼びます。