暮らしと方言の色揚げ

内山一兄・郷田敏男

 
 
 
 
 
 
 

春の七草


霜のおりた田の畦を探して、七草を摘みます。

春の七草とは、

芹・なずな・ごぎょう・はこべ・ほとけの座・すずしろ・すずな

の野草を言います。

昔からこれを食べると万病を除くと言われました。


七草を俎の上に載せて、杓子と包丁をもって

「七草なずな唐土の 鳥が日本の土地へ渡らぬうちに・・・」

と唱えながらたたきます。


そして、これを朝のお付けの実に入れて食べるのです。

七草の粥を作る所もあり、

七種の雑穀を入れた雑炊を食べる所もあると言います。

もたれた胃袋には、ときにはだりやみ(疲れなおし)に

七草の粥や汁を与えるのが効果的なのでしょう。

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