暮らしと方言の色揚げ

内山一兄・郷田敏男

 
 
 
 
 
 
 

社日つあん・庭祭り


春の祈願の春社日と庭祭り、秋の感謝の秋社日と庭上げ(秋の収穫終了の祝い)、

これは期日や祭神こそ違え同じ発想のものであろうと考えられます。

家毎のささやかな社日や庭祭りであっても、

村を挙げての賑やかな鎮守の杜の氏神の祭礼であろうが、

自然の恵みに感謝をする素朴な感情から生まれたことは変わりはないのです。

「モー 庭祭リノゴタッタ シマエタナイ。ダーレン知ランバイ。

マタ 庭デ仕事スルコタ ナカモンバ。

年中サンブ 旨カモンバカリ 食ヨルケン オメダシモセン」。

土間(庭)のある家も少なくなってきましたが、

屋敷の片隅に家の神を祭っているところは今は見当たりません。

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