暮らしと方言の色揚げ

内山一兄・郷田敏男

 
 
 
 
 
 
 

節分・立春


「ソリカラ ココンニキジャ アンマリセンバッテ 家ノ内ノカドカドニ

鰯ノ頭ト ヒイラギノ葉バ 串ニ突キセーテ 立テトク所モ アルソーナイ」

「ソーソー。ヨサリ 出テ来テ 悪サバスル鬼ドンモ チカチカスル ヒイラギノ葉ト

鰯ノ頭ニャ エッセシテ 寄ッツカンゲナタイ。珍シイコツ スッ所モ アルナヤ」。


そう言えば、暗くなってから杉の生葉を門口でふすべて鬼払いをしていたことも思い出します。

一陽来復、喜びの春を迎えるまでにはいろいろな行事がありました。


そして、それらは、すべてが除災招福の呪いであったのです。

折からの北風に乗って、遠くから昼のサイレンの音が聞こえてきます。


「ソッジャ メンメンドンモ 昼上ガリ シューカ。

途方ムネー オ世話ニ ナリヤシタ」。

 

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