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暮らしと方言の色揚げ内山一兄・郷田敏男 |
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混ぜめし(揚げ豆腐めし)に厚揚げの色付け(煮付け)などをよばれ、
ぬいだ銭(徴収した銭)で駄菓子を買って深夜まで楽しむのです。
祭りがすむと、折れ針を刺した豆腐は川に流したり淡島神社に奉納したりしました。
これにあやかって、青年たちも山の神に参って青年宿で「鎌供養」をする所もあったようです。
ちなみに、淡島神社は紀州加太神社の旧名で、祭神は少彦名命です。
その敷地がたまたま航海安全の住吉神社の神域であったことから、
いつの間にか住吉神社の妃神(女の神)のように女神格されたのです。
ひいては男神ながら婦女子の守護神となり、
婦人病平癒祈願が多くなって、
遊女の社会でとくに信仰を集めていくようになりました。
「私ドンガ コマカ時ャ 淡島サンチューテ 木箱ニ容レタ神サンバ
ゴテニカルテ オ札ドン売り 回ッテキョーラシツロガ・・・」
「ソーソー。輪袈裟ドン掛ケテ テーゲ二人連レジャッタケン
夫婦ジャッツロダイノヤ。エゴツネ回ッテ キョーラシタコタ」。
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