暮らしと方言の色揚げ

内山一兄・郷田敏男

 
 
 
 
 
 
 

彼岸


同じ彼岸の付く花でも「彼岸桜」はイメージが異なります。

春の彼岸に合わせて開く一重の淡紅色の花は、

秋桜とともに可憐な風情があるものです。


「春分・秋分の日」、学校や勤めはお休み、時候はいいし、

今やさしづめ行楽の日に早変わりです。

妻子と同乗して行楽地に繰り出します。

老人たちは早朝から、彼岸会ならぬゲート・ボールに現をぬかすのです。

留守番をしては、茶の間でお茶を啜りながら、

嫁姑葛藤のテレビ・ドラマに一喜一憂の一日、

とにかく変わったものです。

 

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