暮らしと方言の色揚げ

内山一兄・郷田敏男

 
 
 
 
 
 
 

端午の節句


「粽チャ イロイロン葉ノ 味ノシミコーデ 何トン言エン味ノ ショーッタナヤ」

「ソータイ。サンキラ饅頭デン 粽デン ホンナモンデ 作ッタツァ シト味違ウモン。マタ 長持テモスル」。


お初穂を釜屋のくどの荒神さんに供げます。

ごんぜん(上がり口の間)の柱にも二、三個吊りさげておきます。

夏のころ雷鳴のひどいときに、ひからびた粽を焼いて食べます。

残りの菰や粽笹を火鉢でふすべると雷除けになると言います。

神棚さんの下にさげていたひからびた粽を思い出します。

すでに粽は姿を消し、これにまつわる言い伝えも忘れられているようです。

 

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