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暮らしと方言の色揚げ内山一兄・郷田敏男 |
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「橋ノキワン 三ッ角ニャ 毎年 バナナン叩キ売ンノ 来ョ−ッタナヤ」
「アタヤ 若カ時ャ アノ文句バ テ−ゲ 覚エッシモトッタバッテ・・・。
『バナチャン生マレハ 台湾デ 青イ時カラ 見染メラレ・・・』
デナイ」
「言イデシノ 一円グレンタ テンデ 仕舞ガテニヤ 三〇銭グレ ナサスモン」。
思い出話になると止めどがありません。
昼前には、子供部隊がぞろぞろ繰り込んできます。
午後になれば、爺さん婆さんに手を引かれた孫たちが多くなります。
夕るし方からは、早仕舞をしてめかしこんだ若い衆や親子連れが目だちます。
「プップ−」とおもちゃのラッパ、「ビ−ッ」と風船の笛、
広い河原は一夜のうちに華やかな彩りと喧噪の広場と変わります。
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