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暮らしと方言の色揚げ内山一兄・郷田敏男 |
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まあ、何はともあれ、年の一回の遊楽のこと、
どんなにせわしかっても雑用(入費)が要っても、
親類にひっぱり・付き合いの者まで温かく迎え、楽しく過ごすのです。
女らしい語り草がふと飛び出します。
「私ャ ヨドチュ−ト 一番口オメダスタ
アノ鳥居ン前ン 道ノ脇ニ 茣蓙敷イテ ズラ−ット並デ
モレボ・ホイト(乞食)ン オラシツロガ・・・。
『右ヤ左ノ旦那様』チュ−テッサイ・・・」
「ソ−ソ−。ホンナコツ 惨カゴタッタノヤ−」
「コノ頃 アンマリ暮ラシ良ウナッテ 初手ンコツァ 忘レッシマヨ−ルバッテ・・・」。
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