暮らしと方言の色揚げ

内山一兄・郷田敏男

 
 
 
 
 
 
 

八朔さん4


まあ、何はともあれ、年の一回の遊楽のこと、

どんなにせわしかっても雑用(入費)が要っても、

親類にひっぱり・付き合いの者まで温かく迎え、楽しく過ごすのです。


女らしい語り草がふと飛び出します。


「私ャ ヨドチュ−ト 一番口オメダスタ

アノ鳥居ン前ン 道ノ脇ニ 茣蓙敷イテ ズラ−ット並デ

モレボ・ホイト(乞食)ン オラシツロガ・・・。

『右ヤ左ノ旦那様』チュ−テッサイ・・・」


 「ソ−ソ−。ホンナコツ 惨カゴタッタノヤ−」

「コノ頃 アンマリ暮ラシ良ウナッテ 初手ンコツァ 忘レッシマヨ−ルバッテ・・・」。

 

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