暮らしと方言の色揚げ

内山一兄・郷田敏男

 
 
 
 
 
 
 

八朔さん4

 


上きげんになり千鳥足で宮参りをする人もあれば、片や道端に座り、頭を地につけ帽子を差し出し、

喜捨を請う人もいたのです。

今の恵まれた世の中からは、到底考えも及ばない風景であろうと思います。

「私ャ 貰タオ賽銭バ 時ニャ 帽子入レテ ヤリョッタバノ。惜シカバッテ・・・」。

女はやはり回顧談も異質で心情的になるものです。

 

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