内山一兄・郷田敏男
上きげんになり千鳥足で宮参りをする人もあれば、片や道端に座り、頭を地につけ帽子を差し出し、
喜捨を請う人もいたのです。
今の恵まれた世の中からは、到底考えも及ばない風景であろうと思います。
「私ャ 貰タオ賽銭バ 時ニャ 帽子入レテ ヤリョッタバノ。惜シカバッテ・・・」。
女はやはり回顧談も異質で心情的になるものです。
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