暮らしと方言の色揚げ

内山一兄・郷田敏男

 
 
 
 
 
 
 

高良さん


「戦争中ハ タンビンニ 此処マデ 水ノハツオバ 貰イキョーッタガナヤ」

「ソーコタ。家回シデ 替ワリゴシナイ。武運長久ノ神サンジャッタモンバ・・・」

「日頃ハ オトンコトンナカバッテ 正月ニャ 参ッテン 多カフーバイ」

「ソーソー。賀ノ祝ン時ャ 赤兵児・赤湯文字デ 今デン参リョラスタイ」。


戦前と戦後ではすべてが様変わり。

霊験にも無病息災・交通安全・商売繁盛などの一般向けから、

受験地獄の救いに学業成就、終着駅に近い老人にポックリ往生、

秘密処理の埋め合わせに水子供養と、

「○○は世に従れ、世は○○に連れ」と言ったところでしようか。

いやー、暴言多謝・・・。

 

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