暮らしと方言の色揚げ

内山一兄・郷田敏男

 
 
 
 
 
 
 

なば山あがり


「ナバ山持タンデン 人ンナバ山バ 請ケテ オ客バ 呼ビョラス所モ アッタナヤ」

「ソーソー。請ケタナバ山ン グルリ 荒縄バ張ッテ 立入禁止ン 立札ドン 立テトラシタタイ」。


山と言えば生産性は低いものの「山持っどん」と言えば、

分限者の代名詞でもあったのです。

まあ、庶民の娯楽とは言えないものの、こんのうあがりの一刻の骨休めだったのです。


「今ハ オマイ 松茸バ見ルコツも 食ブルコツモ ナカナヤ」

「ソータイ。バッテ 終戦後マデグレ ココンニキデン チッタ 立チョッタバイ」

「ドダイ 松山ガ 今ハノーナッタモンバ・・・。松茸モ チーン見ラン」

「ショテハ 面々ドンモ 年ニ一、二回ダン 貰タ松茸デ 松茸飯ノ 食イノデキョッタガナヤ・・・」。

 

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