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暮らしと方言の色揚げ内山一兄・郷田敏男 |
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「株切ンナイ?ソリャー 中カガミセンダケ 稲刈リヨリャ ヨカロバッテ
広カ田ン中バヒノイッチンチ 株切リシテンナイ。退屈スルバイ」。
小春日和のぽかぽかした天気ならまずいいのです。
時として朔風(北風)が吹きすさび、氷雨がばらつくときもあります。
藁こづみの陰に茣蓙を広げます。ふうづつみを取って渋茶でのどを潤すのです。
汗がひいてぞくぞくします。お茶請けもそこそこ、小さくなって肩を寄せ合ったものです。
「止ムット カエッテ寒ブナル。早ヨシマワケーテ 帰ロカネ」と、
かねがねは一番辛抱する親爺さんが珍しく早仕舞の口を切ります。やれやれ・・・。
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